転倒・誤嚥事故予防に関する研修

7月末、事故予防に関する施設内研修を行いました。

最初は、研修委員の職員から、事故の中でも特に多い転倒・誤嚥事故についての説明を聞きました。
資料を見ながら、事故のリスクや予防法について学びます。
基礎的なことから、初めて知ることまで様々あり、勉強になりました。

そのあとは、多くの利用者の食事や水分補給時に使われれるトロミ剤を使ってトロミ飲食体験をしました。今回は、お茶にトロミをつけ、全員が実際に飲んでみました。

一口飲んだ瞬間、職員からは「まずい」「飲めない」という感想が口々に聞かれました。
「トロミ剤を入れるとお茶の味が変わる」、「どろっとして口の中が気持ち悪い」、などの意見が多く、利用者様がいつも飲んでいたものの味を初めて知り驚いたという職員が大半でした。
体験後には、トロミのついたお茶はやめた方がいい、せめて甘いジュースにつけるべきではないか等の話も出て、自然と利用者様目線での考え方になって話ができていたように思います。
とてもよい経験になりました。

また、後半は施設の歯科衛生士から、嚥下のしくみや食事介助についての話をききました。

食事介助は利用者様にただ食べてもらうだけでなく、利用者に合わせた適切な一口の量を考えながら飲み込みやすいように介助すること、細かくつぶし原形がわからなくなっても少しでもおいしくたべてもらえるように献立を伝えながら食事を進めてみること等、様々なことを考慮しながら介助行うことが大切だということを学びました。
今回の研修を生かし、食事介助時には利用者様の立場に立った介助を心掛けていきたいと思います。