職員施設内研修 適切な食事介助について
6月、施設内にて食事介助研修会を行い、嚥下トレーナーでもある姉川の里の歯科医衛生士さんに利用者様への食事介助方法について詳しく教えて頂きました。
まずは、食事介助についての理解を深めるために、基本的な「食べる」「飲む」しくみについて学びました。
自分たちが普段意識せずに行っていることですが、「食べる」ということは、口に入れ、塊に整え、のどへ進め、軌道をふさぎ食道へ送る、などの想像以上に多くの手順を踏んで行われていて、このことを理解することが、正しい食事介助を行う上ではとても大切だ、ということを学びました。
そして、食事介助の際には、ただ食べ物を口に運ぶというだけでなく、食べる環境を整えたり、一人一人に合わせた食事形態や姿勢、口の内の環境、食欲を促すような声掛けをしたり、摂取のペースや順番、疲労の様子など、様々なことを考慮して行わなければならないということを学びました。
研修の後半は、利用者様が普段飲まれている、とろみをつけたジュースを実際に飲んでみました。
飲み込みがしにくい利用者様には普段とろみを強めにつける傾向がありますが、とろみが強すぎると、口に入れた時の違和感が大きく、またジュースの味にも影響があるように感じる、という意見が職員から多く聞かれました。
利用者様が普段飲んでいるものを自分たちで食べてみることで、他にも気づくことがたくさんありました。
今回の研修で学んだことや体験したことを踏まえ、利用者様により適した食事介助ができるよう取り組んでいきたいと思います。