施設内研修 身体拘束について
1月は、全職員対象の身体拘束防止に関する研修会がありました。
拘束の事例や要件について学ぶとともに、グループワークなどを通して、拘束について自分たちで考える機会を持つことができました。
グループワークでは、もし自分が施設に入り長年の生活習慣と違うことを強制されたら素直に受け入れられるか、もし「ちょっと待っててください」と話しかける度にいつも言われたら自分がどう思うか、などについて話し合い、利用者様の立場に立った考え方について学びました。
また、双方の思いを考え対応を考える訓練として、「利用者様に食事介助中に突然かみつかれたらどんな声掛け・対応をするか」などの事例について、職員同士話し合い、結果を発表しあいました。
予想外のことが起こったとき怒りではなく、「なぜどうして」と理由や原因・可能性を含んで考える習慣をつけることの大切さを学びました。
毎日当たり前にしていることを必ずしも当たり前だと思わず、拘束になっていないか疑わないと見えないことも多いということをしっかり意識し、思考することを続けていくことが、拘束の早期発見や、拘束の深刻化・虐待の防止につながることを、今回の研修を通して学ぶことができました。
介護は、ある意味では心の弱みに付け込みやすいともいえる仕事であることを常に自覚し、高い理念や志・専門性をもって取り組んでいかなければならないと、改めて考えさせられる研修になりました。